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カラーやパーマをすると薄毛になるの?髪へのダメージをドクターが解説

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監修ドクター
高田弘弥
日本医科大学形成外科学教室・抗加齢予防医学講座教授 医学博士・工学博士 【略歴】京都大学大学院工学研究科,名古屋大学大学院医学系研究科修了後,イギリス・ウォーリック大学,フランス国立科学研究所へ留学,日系化粧品会社所長代理・フランス系化粧品会社マネージャを経て,2018年より日本医科大学付属病院形成外科講師,現在同教授 【受賞歴】第11回世界毛髪研究会議(国際毛髪会議)最優秀賞(口頭発表部門),バルセロナ(スペイン),2019年など

カラーやパーマによって、髪のおしゃれを楽しんでいる人も多いでしょう。一方で髪や頭皮へのダメージが気になりますよね。

カラーやパーマは薄毛の原因となるのでしょうか。日本医科大学形成外科学教室の高田弘弥先生にカラー・パーマをする影響についてお話を聞きました。

パーマは髪のタンパク質を壊していた!

ー 髪のボリュームがなくなってきた場合、パーマをかける人も多いかと思います。でも当然、ダメージはありますよね。薄毛を予防したいなら、カラーやパーマはしない方が良いのでしょうか?

高田先生「無駄に髪に負担をかけないほうが良いと思います。パーマをかけたことがありますか?」

ー 1度だけあります。やはり髪は痛みましたね。

高田先生「パーマをかける際に、髪を引っ張りながらロッドで巻いてカールさせますよね。この作業は髪に負担がかかると思いますよ。

また、熱を当てるのも良くないです。熱は髪の毛のタンパク質のS-S結合を切ったり繋いだりします。髪の構造を変化させているので、すごくダメージはかかってきます」

ー アミノ酸が鎖のように結合してタンパク質になっていて、2つのアミノ酸が強固に結合している状態がS-S結合というのですよね?

高田先生「そうです。S-S結合が存在する髪の毛は強く弾力がありますが、結合を切ると弱くなります。なので、パーマをかけていると髪の毛が切れやすくなるでしょうね」

ー 切れ毛が多くなると、髪の量が減りますね。髪の形状を変えるヘアアイロンはどうですか? 毎日使っている人もいるかと思います。

高田先生「ヘアアイロンは髪の毛を引っ張りますし、熱を加えて髪の構造を変化させますのでダメージになります。やりすぎは禁物です」

ブリーチカラーは特にダメージが大きい

ー カラーはどうでしょう? カラーの場合は髪の構造を変えるわけではありませんよね。

高田先生「カラーは薬剤によって、髪への影響の度合いが異なります。例えば、ブリーチは、薬品を使って毛髪の中の色素を無理に破壊して脱色します。髪の構成要素が変わるため、髪が弱くなりますね。

さらに、脱色した髪にカラー剤で色を入れることもダメージになります。ブリーチやカラーによって、生えている髪の質は、確実に悪くなるでしょう」

ー カラーやパーマをする際には頭皮にも薬剤がかかりますよね。頭皮への影響はどうでしょうか。

高田先生「皮膚にない成分をつけることは、頭皮への負担になります。 元々皮膚には薬剤などを塗らなくても良いですからね。パーマやカラーの薬剤は当然、使わない方が良いです」

ー 生きていくために必要ではない成分は、負担になるんですね。ヘアスプレーやワックスもほどほどにします。

高田先生「そうですね」

ダメージを抑えながらおしゃれを楽しもう

ー 僕は白髪染めをしているのですが、今日のお話を聞いていたら「染めるのは辞めた方がいいのかな」と思い始めてきました。やっぱり髪は染めない方がいいですよね?

高田先生「一概に『染めてはいけない』とは言い切れません。なぜなら、最近は見た目の良さが医学的に重要視されているからです」

ー なるほど。人間は社会的な動物ですから、外見はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に大きくつながると言われていますね。

高田先生「はい。見た目の状態の善し悪しで精神状態がだいぶ変わりますね」

ー 白髪を染めると、気持ちも若々しくなりそうですね。

高田先生「そうでしょう。おしゃれをすると元気になりますし、自信もつきます。ダメージとプラスの効用のバランスを考えて判断することが重要です」

ー おしゃれは心の栄養ですね。

高田先生「もしパーマやカラーをするなら『できるだけ薬剤を頭皮から離す』『薬剤に触れている時間を短くする』『薬剤をよく濯ぐ』など、負担を軽減する工夫をすると良いでしょう。時々は頭皮を休ませることも大事です」

まとめ

パーマは髪のタンパク質を壊していたというのは衝撃的でした。またヘアスプレーやワックスもほどほどにした方が良さそうです。ダメージを最小限に抑えながらおしゃれを楽しんで、髪の健康とQOLのバランスを取るのがおすすめです。

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